昭和45年から玩具の見本市が開かれるようになり、桃太郎も積極的に出展した。同じ頃、雛人形や節句物なども扱うようになった。
西村商店時代は卸部門と小売部門が一つだったが、昭和47年、これが2つに分化した。小売部門は有限会社桃太郎小売部となり、玩具販売が主体であった。卸部門は株式会社桃太郎となり、佐賀県兵庫町に1,000坪ほどの倉庫を構えた。「福岡から佐賀に帰ってくるとき、桃太郎の倉庫にある看板が見えたらあと少しで佐賀に着く」と、桃太郎の看板は地元の人にとって帰郷のシンボルとなっていた。
卸部門の桃太郎は当時、佐賀以西の炭鉱の購買部に商品を卸していた。後に石炭から石油へとエネルギー資源が変わり、それに伴って炭鉱の閉鎖も増えて需要が減った。そのため、販路を佐賀以西から以東へ転換。これ以降、全国から桃太郎に営業が訪れ、バンダイなど大手玩具メーカーや大手量販店との取引も始めていった。
一方、「博多桃太郎」は昭和49年8月に法人化して株式会社博多桃太郎となり、次なるステップへと進む。玩具のほか、博多人形や博多織などの商品を取り扱うようになった。「当時は博多人形が旅行者のお土産としてよく売れていた。博多人形は1,000円くらいのちょっとしたお土産物から、新婚旅行の記念にと少し高いものまで売れた」
~つづく~
JR博多駅で九州~山口の≪地域限定≫キャラクターグッズを数多く取り揃えている(株)博多桃太郎。その同社の歴史を余すところなく書き記した本が完成しました。無料で配布しておりますので、御入用の方は092-431-6575(名店街店)までお問い合わせください。 【語り手】 西村徳蔵 <(株)博多桃太郎 相談役> 西村信子 <徳蔵の妻、徳久の母> 西村徳久 <(株)博多桃太郎 代表取締役社長> 【書き手】 大根田康介 <(株)データ・マックス記者> 【写真提供】 (株)博多ステーションビル 博多駅ビル名店街・地下街商店会事務局 |
【博多桃太郎の一押し商品】
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