4月16日に開催された福岡地区生コンクリート協同組合の理事会において、理事長の伊藤奎輔氏が自ら辞意を申し出、今年度の同組合理事長には立候補しない意向を表明したことが明らかとなった。同組合は、「伊藤理事長ご本人から申し出があった。慰留しているが今後のことはまだ分からない」としている。
「次の世代にバトンタッチして新たな福岡地区の協組の発展を願ってのことでしょう」とはある関係者のコメント。2期4年、我が国の生コン協組の中でもまとめ上げるのが難しいと言われている組合トップの舵取りをこなし、今回の大英断を下した伊藤理事長に敬意を表したい。
伊藤理事長の英断により、今年度から新執行部による運営がスタートする公算が高い。関係者の目はその動向を注目することになる。新執行部メンバーが伊藤理事長の大英断にこたえるには、気概を持って福岡地区における生コン業界と組合の発展、更には業界全体の再生に取り組んでいかねばならない。相当の覚悟と決意が必要だ。
【河原 清明】
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