3月上旬に竣工した福岡市の港1丁目タワーマンション「ディーウィング・ハーバービュータワー」。昨年倒産したディックスクロキが、不動産証券化スキームを使って企画した大型賃貸マンションである。
同社が組成したSPC(ポート・フォワード)から、AIGが運用するファンドに53億円で売却される予定だった。だがAIGが経営不振に陥ったことで、未だ売却が実行されていない。ゼネコンに対しての支払いも、中間まではなされているが、竣工後の支払い分は残されたままの状況が続いている。
関係者からは「アレンジャーである都市銀行がAIGに対して訴訟の準備をしている」との話も聞かれており、決着までには時間を要しそうな気配だ。
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