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特別取材

活力発信!北九州(4)
特別取材
2009年4月23日 08:48

北九州市立大学阿南理事長
北九州の大学経営者に聞く
― 北九州市立大学阿南理事長

≪従来の学部の枠組みを超えた柔軟な大学教育が必要だと考え、「地域創生学群」を設立した。≫

産学連携と共に地域連携を進める阿南理事長に北九州市立大学としての「社会貢献」の戦略と方向性を聞いた。
阿南理事長―
 今年、本学では新しく学部「地域創生学群」をスタートさせました。
100年に一度と言われる経済不況も大きな問題ですが、その背景にある日本社会の構造上の問題である人口減少、少子高齢化は、特に北九州では急速に進んでいます。
 こうした社会の変化に地域の「市民・行政・企業」が協働しながら「地域のまちづくり」を考えていかなければなりません。
 地域社会が求める人材・ニーズは実に多様化してきています。そのため従来の学部の枠組みを超えた柔軟な大学教育が必要だと考え、「地域創生学群」を設立した次第です。
 理念的な説明になりますが、「幅広い教養と実践力を持った専門性を備え、地域に関する理論と現場理解により、地域社会をマネジメントし、地域の再生と創造に貢献できる人材を養成する」ことを目指しています。
090420_kita4.jpg 特に社会人からの入学を歓迎したり、大学院との接続も強化して長期的展望で地域の人材養成を担っていこうと思っています。
 具体的には、経済経営・法律政策・都市計画などを学ぶ「地域マネジメントコース」、福祉・心理メンタル・社会などを学ぶ「地域福祉コース」、ボランティア・スポーツ健康・福祉などを学ぶ「地域ボランティア養成コース」の3つのコースを設けています。
 こうした地域に直接的な「社会貢献」ばかりでなく、本学の歴史でもある英語・中国語などの外国語教育をふまえて、国際化に対応した人材を育成していくことも重要な「社会貢献」だと思います。
 日本人学生の留学派遣先を増やしたり、私も昨年には海外の大学視察に行って、国際的な人材育成教育の必要性を改めて認識してきたところです。
 また中国や韓国に近いという地の利を生かすため、北九州という土地で日本人学生に本当の国際的な力をつけさせたいと思いますし、逆にアジアからの留学生にとって魅力的な留学先として評価してもらえるだけの教育・研究内容の充実を図っていきたいと思っています。
 私はブラジルで製鐵所建設に携わり、おかげで今でもブラジルの多くの方々と親密な関係を保っています。
 ぜひ多くの学生に、海外でも活躍してもらえるだけの国際力をつけてもらいたいと思っています。(つづく)


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