企業同士のトラブルは絶えない。週に1度福岡地裁に行き、係争中の民事裁判について確認しているが、次から次へと訴訟が起きる。
一般企業が商工ローン業者を訴えるという裁判。内容は過払金返還請求や不当利得返還請求といったものである。特に、ここ数年間で被告として上がる回数が多かったのが、21日、破産手続開始を決定した商工ローン大手のSFCGだ。06年12月の貸金業法の改正以降、多くの企業から訴えられていた(継続中の裁判も多い)。
同社は、合計約2,670億円ともいわれる資産を関係会社等に流出させており、刑事事件に発展する可能性も強い。過払金が支払われるかどうかは不透明であるが、今後同社の悪業がさらに露わになっていくことは明らかである。
【楢崎 賢治】
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