福岡県警察本部は4月17日、福岡市道路下水道局河川整備課の40歳代の係長と30歳代の主任、施工を担当する建設会社の50歳代の現場代理人の3人を業務上過失致死の疑いで書類送検した。
この事故は、福岡市が発注した「準用七隈川河川改修(護岸2工区)工事」の河川改修の現場で、一般車両が工事現場の川に転落し、この車を運転していた30歳代の男性が死亡したもの。
死亡した男性は、工事現場の横の市道を挟んだ向かい側の家の駐車場に、車を入れようとしていて事故を起こしたとみられている。
福岡市側によれば、この事故は「運転していた男性が、なんらかの原因で運転を誤り、工事現場に突っ込んだのではないだろうか」と言う。
福岡県警察本部は、「工事現場を囲う柵など、転落を防止するために強固なガードレールなどを設置するべきなのに、現場には鋼板の上に簡易なプラスチック製の柵しか設けていなかった」ことを問題視し、転落防止策を怠ったとして3人を業務上過失致死の疑いで書類送検した。
この工事は、河道掘削などによって川の流下能力を増やすもので、工期は08年8月から09年4月までで、4月21日時点で工事は終わり、現在は完成検査を待つ状態だった。
【石崎】
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