不動産賃貸管理の経営者が家主経営の現実を語る。(1)まず建齢10年を過ぎるアパートは場所によっては10~15%空室がでる。よほど立地条件が良くない限り10%割れを食い止めることはできない。(2)建齢15年過ぎると空き室が15%を超えるのが普通になり、20%を超えるのも珍しくない。空き室が膨張するのは供給過多であるからだ。(3)20%を超えると、対策として「家賃」を相場よりも20~30%下げなければならない宿命が待ち構えている。そうなると計算上では新築当時の家賃収入が半減することになる。(4)10年で返済できる事業計画を組むことが不可能であるから家主経営は難しい。(5)加えること若い世代の激変で市場は狭まるばかりという悪要因もある。「モー駄目だ」と悲痛の声をあげている。
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