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企業誘致、観光誘致において 博多港が果たす役割は重要(6)
特別取材
2009年4月25日 08:00

福岡市経済振興局長 渡辺 正光氏

福岡市経済振興局は港湾局と共同し、博多港への企業誘致、博多港を利用した観光誘致などの施策を進めている。そうした活動をはじめ、経済振興局の取り組みについて、渡辺正光局長に伺った。博多港の役割に期待する渡辺局長は、アジアとの近さ、人流・物流のスピード化などのPRに力を入れていることを強調し、施策推進の決意を語ってくれた。

人流・物流スピード化による可能性

――経済振興局の役割としては、来ていただいて、どう観光を楽しんでもらうか、ビジネスを展開してもらうかというソフトの部分が大きく、その入り口の一つが博多港なんですね。
渡辺 
 そうです。日本一の人流の港であり、たくさんのお客さまが来られますから、非常に大切な入り口です。
 2011年に開通する九州新幹線を、われわれはターゲットにしています。鹿児島まで1時間20分で行け、九州が時間的に小さくなりますから、今まで以上に博多を拠点とした行動範囲が広がります。ですから、観光客にもいろんなメニューを提供できるわけです。ビジネスの世界でも、福岡を拠点として展開する傾向が強まっており、縦のラインである九州新幹線もしっかり利用されると思います。そのときのためにも福岡は何をしておかないといけないかと、ビジターズ・インダストリー推進協議会という官・民の組織で到達目標を設定し、行動しているところです。
 ――最後になりますが、博多港の役割に対して期待されることは何でしょうか。
渡辺 
 「はかた」は外国人にも発音しやすく、「博多港」はなじみやすい名前ですので、この地に博多港があることをアジアの人たち、世界の人たちに知らしめていくことが、福岡市を売る手段の一つかもしれません。世界の港の地図にも載っていますし、情報を発信することは非常に重要だと思います。
 また、博多港の周りには、アジア方面へ豊富な国際路線を有する福岡空港、そして九州の陸の玄関口である博多駅が半径5km以内に集積しており、他に例のない利便性を実現しています。福岡市がコンパクトシティとしての強みを生かし、アジアのゲートウェイとしての拠点都市づくりを進めるため、博多港については、今後も物流・人流の要として、ますますの機能強化・PRを図られることを期待しております。(了)


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