ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

耳より情報

チャンスを逃す最大の癌が銀行だ ~ 説明責任を回避するため競売に
耳より情報
2009年4月28日 10:52

 福岡市の天神近くにある不動産。西鉄大牟田線沿いだが、天神から少し離れているため価格はそれほど高くなかった。それでも、2年ほど前には坪単価600万円を超えていた時期もある。
 この不動産を所有している企業が、転売を考えた。ところが、銀行が「うん」と言わない。今の価格は良くて200万円。競売などになると150万円が付けば御の字で、ある不動産関係者によると「競売なら120~30万円だろう」というところ。
 所有者は、銀行への負担を減らすために1円でも高く売ろうと苦労を重ね、売却先を見つけてきた。購入価格の3分の1程度だが、坪220万円で買い手を見つけたのだ。
 ところが、銀行の本店が「うん」と言わない。それどころか「競売でいい」というのである。坪単価が約100万円も下がるのにだ。
 「早く処分すれば、また開発がスタートする。競売なら1年以上はこのままになる。不景気、不景気といっているが、開発のチャンスの芽を刈り取っているのが銀行なんだよ」と、関係者は嘆く。
 坪220万円で売ると、銀行は損失が出る。すると、当たり前だが、何故220万円で売ったのかについて株主への説明責任が生じる。それが面倒だというのだ。坪当たり100万円下がっても、競売なら説明が要らないのだという。
 銀行がこうした姿勢である限り、民間企業が浮上しようと頑張ってもよくなるものではない。チャンスを摘み取っている形の銀行が考え方を変えなければ、景気回復までの時間が掛かるばかりだ。

【山口】

*記事へのご意見はこちら


※記事へのご意見はこちら

耳より情報一覧
耳より情報
2012年11月20日 10:34
耳より情報
2012年11月13日 12:26
耳より情報
2012年10月30日 15:08
耳より情報
2012年9月 4日 15:19
耳より情報
2012年8月24日 12:13
耳より情報
2012年8月20日 18:03
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル