30日、福岡市議会の会派・自民党福岡市議団(光安力会長)は「会派の決定に従わない」として、同市議団に所属する友納博美市議(早良区選出)の、会派からの除名を決めた。
友納市議は、政務調査費を使い、年度末である04年3月31日に43,600円分の切手を購入、05年3月31日にも432,450円分を購入し、それぞれ翌年度に持ち越していた。こうした事実が07年9月にデータマックスの報道などで明らかとなり、年度内消化を義務付けた「福岡市政務調査費の交付に関する条例」に違反するとの指摘を受けていた。
その後、友納市議は08年の福岡市議会・川口浩議長による政調費「収支報告書」の修正命令及び返還の求めを拒否。今年、福岡市長から出された政調費の返還命令(3月27日期限・利息を含めて101万3,000円)にも従わなかった。
政務調査費をめぐる不適切な支出をめぐっては、07年、データマックスやマスコミ各社の報道でそのでたらめな実態が明らかとなり、市民オンブズマン福岡が返還を求めて訴訟に持ち込んでいる。公判が続くなか、今回の自民党市議団による除名処分が出たことになる。
【市政取材班】
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