世界保健機構(WHO)は日本時間の30日未明、新型の豚インフルエンザに対する警戒水準を世界的大流行(パンデミック)の兆候が認められる「フェーズ5」に引き上げると発表した。
28日に「フェーズ4」に引き上げられたばかりだったが、世界各国で新型インフルエンザへの感染者が確認された上、アメリカではメキシコ人の幼児が死亡し、WHOの対応が注目されていた。WHOによる「フェーズ5」の宣言は初となる。
死亡者が増え続けるメキシコをはじめ、10カ国以上で新型インフルエンザによる被害が確認されているほか、韓国、香港などでも感染の疑いがある患者がいるとされる。アジア諸国にまで感染が広がっていることを受け、日本政府も新たな対応を検討する必要に迫られる。
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