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特別取材

新党「大地」・鈴木宗男代表に聞く 検察権力と情報操作の恐怖(3)
特別取材
2009年4月28日 08:38

鈴木宗男氏2002年、外務省をめぐる疑惑事件に巻き込まれて自民党を離脱した鈴木宗男氏。05年に新党「大地」を立ち上げて国会議員として復活して以来、外務省の体質や検察の情報リークなどを追及してきた。今回、西松建設事件を受けて、検察捜査のあり方、そしてこれからの鈴木氏の活動について、今後の政局を見通したうえで語っていただいた。

日露関係を重視すべき
 
 ―新党「大地」の代表として、現在の政治についてどのようにお考えですか。

 鈴木 自民党は官僚支配あるいは世襲政治で、一握りの金持ちや大都会優先です。一方で、民主党は生活者あるいは地方重視で、政治は弱い者のためにあると掲げています。そういう意味で、私は民主党の考え方が日本に合っていると思います。少なくとも、小泉以降の自民党政治は新自由主義で、格差が広がって皆やる気を失っていますよ。

 日本はエネルギー資源がありません。しかし人的資源が今日を築いてきました。勤勉であり、節度や道義を重んじる国民性がそれです。ところが小泉政権以後、弱肉強食の社会となり、勝ち組と負け組がはっきりして国民の心が非常にすさんでいます。この流れを変えなくてはいけません。

 そのなかにあって、新党「大地」は声なき声を拾い、真に弱い人の味方をする政党です。また、北海道の地域政党ですから、北海道からの主張をしていけば良いと思っています。

 ―北海道の活性化に必要な要因は。

 鈴木 北海道は、経済的には一番の負け組です。失業率が日本で一番高いし、繁華街も暗くてかわいそうです。この閉塞感を打破するには、ロシアとの連携しかありません。サハリンから油や天然ガスをもってきて、一大備蓄基地をつくれば良いと思います。北海道は食料自給率が約200%ですから、あとはエネルギー資源さえあれば独立も可能です。

 ―道州制についてはどのようにお考えですか。

 鈴木 小泉元首相の言うような道州制なんてバカな話で、財源も無しに権限だけ地方に渡してどうしますか。財源の裏付けがないとダメですよ。

 北海道は日本の面積の約22%あります。そんなところに全国一律の予算枠をはめてどうしますか。やはり、北海道は食糧面でも環境面でも、大いに日本に貢献できていると思います。そうしたことに対する正当な評価をしてほしい。北海道には今までそういうことをはっきり主張する政治家がいなかった。私は日本の元気のためにも、政権を変えるしかないと思っています。

 ―鈴木さんはロシアとの関係を重視されておられましたが。

 鈴木 ロシアとの関係構築は自民党政権ではできません。やはり政権交代しかないでしょう。私は日米同盟があるなら、日露同盟も必要だと思います。アメリカに依存しているから、高い石油を買わされたりしているのです。やはり、一番近いロシアの油や天然ガスを、パイプラインを引くなりして獲得していく必要があります。

 ―そこが、アメリカが鈴木さんの存在を煙たがっている理由だと。

 鈴木 そうでしょうね。歴史的なことを見ていけば、やはりアメリカの影が見え隠れしますね。これは政治家の宿命で、こんなのに負けてはいられません。最後まで戦い抜くことが必要です。

~終わり~

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