3月半ば、クリーニング資材大手の東ポリが破綻した。
業界環境の悪化が叫ばれるクリーニング業界だが、一番の原因は需要の大幅な減少にある。オフィスでの服装のカジュアル化や、家庭用洗濯機の品質が向上などでと、消費者がクリーニングを利用する機会は確かに減っている。地元業界関係者は「いちばん良かった時を10とすれば、いまは3程度しかない」と嘆き、地場の実態は相当に厳しいようだ。
競争も激化している。その傾向は業務用クリーニングで特に著しく、1円単位での単価の叩き合いが起こっているとのこと。
クリーニング店の併用施設で使用される燃料(ボイラー用のA重油)の価格も、再度上昇に転じており、クリーニング業界の悩みは尽きない。
【五島】