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特別取材

顧客志向を貫くカリスマ経営者の系譜(2)
特別取材
2009年5月 1日 08:57

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(有)マキオ 牧尾誠氏
「どれだけ手間が掛かっても顧客の望む食材を提供」

 現在(有)マキオは5店舗を運営する。24時間営業の「ゆるり薬院本店」同業態「ゆるり大名店(営業時間は深夜3時まで)、「ゆるり博多駅東店」焼き鳥店「カチカチ屋」、前回報告した和風居酒屋「イイナル」。「カチカチ屋」(中央区薬院)は流行に左右されない息の長い店舗を目指して焼鳥の業態を選んだ。「大衆焼鳥」を謳っているが、味付けには塩ダレにゆっくり漬け込んだ食材や燻製塩などを使用し見えないところで手間をかける。ところが、この業態は繁盛店であるほど従業員への負担が大きいことが分かった。串に差すのにとてつもない時間がかかるのだ。早朝9時に仕込みを始めなければ18時からの営業に間に合わず、串刺しの手伝いが牧尾氏のルーティンになってしまっているという。あまりに大変なので、できあいの串を使用してみたこともあった。しかし、「つくり置くために薬剤を通す」ということを聞いた牧尾氏は「自分の子供に食べさせたいか」と自問した結果、「否」と判断。「考えてみれば従業員が大変かどうかはお客様には関係のない話」わざわざ今の店舗を選んで来店している顧客のためには、どんなに大変でも「続けるしかない」と思い定めた。
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 思えば小売業が嫌いな牧尾英二氏が、周囲の反対を押し切って、現在の「A~Z」業態を出店したのも「小売業は天職」と思い定め顧客のためになにができるかを突き詰めた結果だった。


大衆焼鳥「カチカチ屋」
住 所:福岡市中央区薬院3-7-24
電 話:092-285-4412
営業時間:18:00~翌4:00
H P:http://r.gnavi.co.jp/f409401/

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