脱ステロイドの前に(B:食事の改善 2)
砂糖はダメ、肉はダメ、あぶらはダメ。ダメダメばっかりじゃない!こんなのじゃあ参っちゃうよ!正直、私もそう思いました。それに実際に参りました。当初の私の一日のメニューは、こんな感じです。
朝食:ご飯、味噌汁、納豆、お浸し
昼食:わかめうどん
夕食:ご飯、味噌汁、納豆、焼きシシャモ
毎日、ご飯と味噌汁とおひたしばかりの生活。嫌になってしまいます。けれども、よく考えてみたら何もそれだけではないのですよね。味噌も使える、醤油も使える、ノンオイルのドレッシングも、鶏肉も魚もOKなわけです。
使い方によっては、そりゃあグルメにというわけにはいきませんが、そこそこ充実した食生活を送ることができます。私の最近の食事内容を一例示します。
朝食:ご飯、味噌汁、納豆
昼食:ささ身と玉葱のスパゲティ
夕食:ご飯、サラダ、鶏肉と大豆のトマト煮、冷奴
まぁ寂しいといえば寂しいですが、私としてはナカナカの充実ぶりじゃあないかと思っています。トマトなどベースになる野菜と香味野菜がポイントです。何も味付けするのは調味料だけではありません。野菜から出る味、鶏肉から出る味で後は塩程度で大体OKという具合になります。ただ外食の際には店を選ぶことが必要になります。昼はうどん屋さんなら大丈夫。夜、居酒屋など行く場合には、ほとんど何も食べられないことがありますので注意しましょう。
食事制限や食習慣の改善は、今かかっている医者だけではなく、以前かかっていたところでも指導されてきたことでした。なかでも、今の食事制限は一番厳しいものです。過去には、たとえば野菜スープを毎日作って飲みましょう、ヨーグルトを食べましょうなどというものもありましたが、その程度です。従来のものはアドオン(付け加え)型の指導でした。今の食事制限はマイナス(制限)型のものです。食べるものが極めて限られます。けれども慣れれば、満足とまではいきませんが、何とかなります。何よりこれで悪化しないのなら安いものです。
(つづく)
【柳 茂嘉】
(プロフィール)
柳 茂嘉(やなぎ しげよし)
1975年生まれ。山口大学経済学部卒業。データ・マックス編集部記者を経て、現在フリーライターとして活動中。幼少期よりアトピーを患い、脱ステロイドなどの過酷な治療も経験。より完全な症状コントロールを目指し、体質改善策を模索し続けている。
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