福岡県八女市で税金の重要性を無視した椿事が起きている。
今年2月、八女市町村会館の建設工事をめぐり、入札に参加した8つの共同企業体(JV)のうち7JVが予定価格16億7,500円を不服として入札を辞退(1JVは1億7500万円以上オーバー)した。一般競争入札では考えられない出来事である。さらに、入札の1か月ほど前には談合情報も流れていたことが明らかとなっている。
その後八女市は、なぜか再入札も行なわないまま検討を重ねてきたが、5月12日、八女・三田村市長は驚くべき暴挙に出た。
リファインと呼ばれる現在の建物を生かした工事手法を捨て、新築するというのである。これでは税金投入額を大幅にアップさせて、建設業者側の言い分を追認するものに過ぎない。
八女の三田村市長は税金の重さがまったく分かっていないのか、あるいは、業者に対し負い目でもあるのだろうか。
データマックス取材班は、混乱する八女市政の実態について取材を開始していたが、これほど露骨な税金の無駄使いに発展するとは思ってもみなかった。建設業者による入札つぶし、市民無視の放漫市政、どれも時代の方向性から逸脱している。
今週から、市民を無視した八女市政の実態を緊急特集で検証していく。
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