史上最大のバラマキである09年度補正予算案は、たいした審議もされぬまま、きょう衆院を通過する。衆院予算委員会は13日、同案についての締めくくり質疑と採決を強行、同日中に本会議に緊急上程し、自民・公明の賛成多数で可決させる方針。共産党を除く民主・国民新・社民の3党は、審議が不十分として本会議などを欠席するとしている。
小沢民主党代表の辞任、新代表選びに注目が集まり、肝心の国会審議がおろそかになっている。巨額の借金を次世代に押し付ける上、納税者としては到底納得できない施策を並べた補正予算案をスルスルと通してしまうことは犯罪に等しい。
予算案を提出した政府・与党はもちろん、総選挙と支持率に狂奔する民主党の責任も重い。何のための国会なのか、頭を冷やして考えろと申し上げておきたい。
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