妥協しない、地に足をつけた経営
ニーズに応える理想のアパート創り
アパートの企画販売会社である(株)アイケンホームは、これまでにメゾネティックシリーズのアパートを数十棟手掛けてきたが、全て入居済の状況だという。また同社の物件の入居者は、アパートでは珍しく女性の比率が高いことも特徴である。同社の代表取締役中島厚己氏に、詳しいお話を聞いた。(聞き手:宮野 秀夫)
所在地:福岡市中央区草香江2-4-15
設 立:2006年8月
資本金:1,000万円
業 種:木造アパートの企画販売
社員への意識浸透を徹底
環境活動にも取り組む
—社員の教育についてはどうですか。
中島 やはり、社員の皆には良い仕事をして欲しいと思っています。自分の仕事に対して、「いかにやりがいを持って取り組めるか」が重要だと思いますし、「ウチに入社して良かった」と思って欲しいので、社員の皆には常に自分の考えを伝えています。仕事はバンバンさせますが、その分の出た結果に対しては「頑張ってくれてありがとう」と、きちんと還元しています。また、仕事のメリハリをつけることが大切だと考えていますので、残業はあまりさせず、遅くとも19時には退社させるようにしています。その後はプライベートを充実させるなり、資格取得の勉強にあてるなり、有意義に使えるようにしています。
—大濠公園の清掃活動など、エコ活動にも力を入れているようですね。
中島 弊社は木造アパートを創っている会社ですから、当然木を使っています。もちろん、実際に木を切っているのは建材メーカーさんなのでしょうが、そこから買っている以上は自分たちが切っているのと一緒、という思いがあります。罪滅ぼしではないですが、やはり環境活動に取り組むという意識を持つことが大切だと考えています。今年の春は「ゴミ拾い花見」と称して大濠公園の清掃活動を行ないましたが、社員一同スッキリと爽やかな気持ちになれました。仕事と直接の関係はありませんが、人間的にも良い影響があると思っています。次は海水浴シーズン前に、百道浜海岸の清掃も考えています。
決算前に黒字確定
地に足をつけた堅実経営
—不動産業界全体の逆風のなかで、御社は決算前にすでに黒字が確定しているそうですね。
中島 結局、業績だけにとらわれたりせずに、こだわりを持ってまじめに取り組んできた結果だと思っています。多売を考えると土地仕入れなどもある程度妥協しなければなりませんが、弊社では妥協せずに1戸1戸こだわりを持って仕入れています。その結果、在庫もなくて売り出せばすぐに売れていくという状況で、結果的に黒字になっています。
—最後に、今後の抱負についてお聞かせください。
中島 おかげさまで最近は若干忙しくなってきているので、今後はもっと現場管理に力を入れていきたいとは思っています。ですが、基本的に私は背伸びすることが嫌いなので、できる範囲でやっていくだけです。周りがどうあろうとずっと地に足をつけて、当たり前のことを当たり前にやっていくのが確実だと思っています。そして近い将来メゾネティックブランドを確立し、所有していただくことの誇りを感じていただけるよう、入居してもらう喜びを実感していただけるよう、今後も妥協せず創り続けてまいりたいと思っています。
—本日はどうもありがとうございました。
中島 こちらこそ、ありがとうございました。
―了―