日本タングステン(株)(本社:福岡市博多区、吉田省三社長)は、5月14日、2009年3月期決算(連結)を発表した。
売上高は前年比21.8%減の102億6,100万円、経常損益は3億3,100万円、当期純損失は15億5,100万円。
当期は、売上高については、後半から需要減少の影響を受け、特に第3四半期以降、自動車関連、液晶・半導体関連の落ち込みが大きく、上半期の5割程度まで減少する厳しい状況の中で推移した。
損益面については、売上が減少する中、拡販強化や諸経費の削減対策、さらには役員・基幹職の報酬・給与カット、一時休業の実施など、あらゆる施策を実施し徹底した収益改善活動に取り組んだものの、急激な操業度の低下や円高の進行などにより損失となった。
また、特別損失として、金属材料製品事業の収益性低下に伴う減損損失2億8,500万円および、同事業のたな卸資産の簿価切下げ額3億3,200万円などを計上した。さらに、将来の損益見通しから繰延税金資産の回収可能性を検討し、5億4,000万円を取り崩したとしている。
また、同時に、米国子会社を2009年7月設立すると発表している。
▼関連リンク
⇒日本タングステン株式会社
※記事へのご意見はこちら