<マンションゼネコンは連れ犬死>
福岡市に本社を置く建材商社「泰平物産」が倒産(自己破産申請)した時点で、RC主体・ビル建築に材料を供給する建設商社が『オール倒産する』象徴であると断言した。
一方、高松組の行き詰まりは『マンションゼネコン』瓦解の先行指標と断じる(マンション・賃貸マンションで受注を急増させたゼネコン)。もちろん、「地方のゼネコン」と厳密に定義づけしたうえで、冷静に考えてみよう。ディックスクロキの倒産が見本だ。受注先が倒産している。賃貸マンションを引き受けていたファンドが購入を止めた。そうなれば受注してきたゼネコンが連れ犬死するのは必然である。高松組の事業停止は今後、地場建設業者の倒産予想での先行指標になるのだ。
今後、『高松組崩壊ドキュメント』の骨太いレポートを連載するが、その大きな構成テーマを予告しておく。
1、何故、高松組・高松宏社長は5月15日に事業停止の決断をしたのか
①銀行に潰されたという根拠は
②良筋育ち経営者の見切りの早さへの怒り
2、「6月5日、高松組は危ない」は4月半ばには流れていた
①安値受注に業者が敬遠
②リスク感覚なしの大型物件受注の結末
③ユニカはどうなるのか
3、下請け・納入業者の連鎖・廃業の可能性は
①生コン商社のジレンマ
②「もう廃業する」と決断した業者の本音
③デベロッパーも困った。ゼネコンが受注しない
4、『マンションゼネコン』の淘汰のスタート
①借入過大ゼネコンは崩壊の一歩手前
②廃業が加速化
③福岡建設協力会のメンバー20社切るか
④高松宏氏に代わる公職役の人材がいない
⑤名門、老舗すべてダーメ
5、銀行はもう金を貸さない
①高松組の倒産は引き金になる
②福銀、地元建設・不動産業両業界サヨーナラ
③銀行に頼らずに生きる道はあるのか
実践している企業もある!!
6、建設業全体をどうするのか
①廃業できるところは早期、決断
②方向転換の道はあるのか? ある!
※記事へのご意見はこちら