読者のみなさんへ
弊社は『福岡にパワーを与える企業100社』を出版致しました。
同書は、昨今の経済動乱の最中にあって、絶えざるパワーとエネルギーで躍進を続ける福岡・九州の企業を、トップの肉声を交えながら紹介します。
成功の秘訣や、経営戦略のヒントが盛り沢山の内容となっております。企業経営者の方も、これから経営を目指そうとする方も、本書を読めば、勇気百倍!! ご期待ください。
【媒体概要】
福岡・九州の企業100社を、文章と写真とで紹介。カンパニーインフォメーション(会社概要)・代表プロフィール・ワンポイントPRを併せ掲載。
株式会社 データ・マックス
TEL 092-262-3388 FAX 092-262-3389
タマホーム 株式会社
常識を覆し続けた10年間
戸建業界の頂に手をかける
-COMPANY INFORMATION-
代 表:玉木 康裕
所在地:東京都港区高輪3-22-9
設 立:1998年6月
資本金:7億7,350万円
TEL:03-6408-1200
URL:http://www.tamahome.jp
07年度の年間戸建成約棟数が1万1,591棟となり、いよいよ、積水ハウスを射程距離圏内にまでとらえたタマホーム(株)。もはや、その社名を知らない人はいないほどにまで成長している。タマホームの前身となるのは、1897年に個人創業、1978年に法人化された筑後興産(株)。98年6月に筑後興産の住宅部門を分離独立させてスタートしたのが「タマホーム」。当初の社員数は、同社代表取締役社長・玉木康裕氏を含めて、わずか4人だった。福岡県筑後市に生まれた小さな工務店は、設立10年で業界の頂が見え始めた。
1杯150円のコーヒー
「日本の住宅の建築費は高すぎだと思いました。欧米を見てみると、坪単価20~30万円です。日本では60~80万円。安くても40~50万円はかかってしまう。これでは、ゆとりある生活は送れません。どうしても、日本で欧米並みの価格で建てられる住宅をつくりたかった」と語る玉木氏。設立当時、「高品質住宅を低価格で提供する」というのは、単なる“非常識”でしかなかった。この非常識な夢を描き、実現へと向かっていくきっかけとなったのは、玉木氏が筑後興産時代に飲んだ1杯のコーヒー。
玉木氏は、大学卒業後、大手セメント会社に就職。家業の筑後興産(株)は玉木氏の実兄が引き継いでいたが、その兄が病気で長期入院を強いられることとなったため、玉木氏はセメント会社を辞め、専務として家業を手伝うことになった。兄と二人三脚で会社を経営していたが、ある日、顧客との打ち合わせのために入ったファミレスで衝撃的な体験をする。
玉木氏と2人の顧客分の3杯のコーヒーを注文。打ち合わせを終えて、お金を支払う際に「450円です」と言われ、「1杯450円は、ちょっと高いな」と思いつつ、1000円札を2枚出した。「1枚で結構ですよ」と、お釣りの550円を手渡され、玉木氏は1杯150円だったことに気付く。これに大きなショックを受けたという。1杯150円というのは、玉木氏が学生だったころの値段。20年近く経っているにも関わらず、値段は変わっていなかった。しかも、そのファミレスは、1杯150円という低価格で全国展開を果たしていた。 バブル崩壊以降、さまざまな商品において価格破壊が進むなか、食事や衣類など大半のものが安く手に入る時代となった。しかも、品質は以前と何ら遜色ない。20年前と同じ価格で同じ味を維持していた1杯150円のコーヒーは、その象徴とも言える。
(以下、『福岡にパワーを与える企業100社』参照)
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