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特別取材

世界に開かれた九州の窓口「博多港」の将来像(2)
特別取材
2009年5月19日 08:00

九州国際大学 国際関係学部 准教授 男澤 智治氏
九州国際大学 国際関係学部 准教授 男澤 智治氏
 四方を海に囲まれた日本では古来より港が交易上非常に重要な役割を担ってきた。特にアジア諸国との緊密な関係が求められる昨今、港湾機能は益々需要が高まってきている。今回は国際物流論が専門で九州国際大学国際関係学部・准教授の男澤智治氏に地理的にアジア諸国に近い博多港の将来像を語って頂いた。

―その「魅力」とは何でしょうか。

男澤 大きく分ければ、福岡市には経済と産業のバックグラウンドがあることです。まず、経済は海外公館や貿易センターなどの国際機関の集積が高い。そして行政においては都市外交を積極的に推進しています。また、産業に関しては福岡市を中心とする福岡都市圏では卸売販売額や金融の集中など九州・山口の全域を経済圏とする地域経済の中心都市としての都市機能があります。そして都心部での百貨店の新規オープンや既存店舗の増床が相次ぎ、人をひきつける都市になってきています。
そして、このような「魅力」をさらに後押ししたのが上海スーパーエクスプレス(以下、SSE)の登場です。SSEは「SPAT宣言」(Sea Price Air Time/海の料金で空の速さを実現します!)をキャッチコピーに高速船運航とスピーディーな荷役体制により、週2便の安定的な輸送サービスをはじめました。
(つづく)

【新田 祐介】


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