関与企業先を百数十社抱える税理士によると、昨年までは7割の企業が赤字であったが、今年は1割増えて、8割の企業が赤字決算になると予想する。また7割の赤字企業のうち、毎年一割弱が倒産もしくは廃業に追い込まれているという。
銀行は、赤字決算が一期だけで黒字の見通しがあれば従来の取引を継続するが、二期連続の赤字が見込まれると融資態度が厳しくなり、保証協会付融資にしか応じなくなるとのこと。
経営者にとっては二期連続の赤字決算は、天国と地獄の境目。また顧問税理士としても、関与企業の資金繰り相談や金融機関からの資料請求などの雑務が増える。従ってあらゆる手段を使って黒字化への経営指導に苦悩する日々が続く。
【北山 譲】
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