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特別取材

貿易従事者の育成・支援通じ 貿易振興とともに港の発展へ(2)
特別取材
2009年5月26日 08:00

(社)福岡貿易会 会長 並田 正一 氏
(社)福岡貿易会 会長 並田 正一 氏

福岡地区の貿易振興を目的に1958年9月に設立。以来、(社)福岡貿易会は半世紀にわたり貿易実務に関する講座やセミナーの開催といった人材育成事業をはじめ、情報提供事業、コンサルティング事業、海外経済視察団の派遣などを通じ、地域の貿易振興に貢献してきた。その延長線上として荷主の立場からの“使いやすい”港づくりに向けた活動も行なう同会の並田正一会長に、博多港の発展に対する期待などを語っていただいた。

貿易の振興で港の発展を

 ――そのほかの活動については?
 並田 さまざまな貿易相談にも応じています。こちらの方は商社や物流会社の貿易の専門家の方々に貿易アドバイザーになっていただき、会員から寄せられる各種相談に対して無料でアドバイスするというものです。さまざまな問題・課題を自社内で対応できる大手企業は別としても、福岡地区で貿易に携わっているのは中小企業が大半。中には、個人で貿易をしているという方もいらっしゃいます。そこで、福岡全体の発展につなげるためにも個人を含め貿易に関わる地場企業の社員のボトムアップを図ろうと取り組んでいます。

 ――地元で貿易が活発になれば、博多港の振興にもつながりますね。
 並田 その通りです。アジアの近隣諸国で巨大港湾の整備が進む中、グローバルな観点でみれば国内の港湾のハブ港としての機能は相対的に低下しています。そこで必要になっているのが、アジアの巨大港湾といかに緊密に連携していくか、ということ。その点、博多港はアジアと日本を結ぶ結節点にある。その意味でも、博多港のもつポテンシャルはとても大きいと思っています。

 ――貿易をしている企業に対し、相手国・地域の情報を発信するということは?
 並田 それも当会の活動の大きな柱のひとつです。現地の情報については、ジェトロと協力したり、当会がもつ関係団体との情報ネットワークを通じて収集し、会員に発信しています。さらに、冒頭で触れた海外経済使節団派遣というように、当会が行なっている事業には4つの大きな柱があります。その根底には、“荷物をいかに引っ張ってくるか”“荷物をどう出すか”という部分で、荷主の立場から港をサポートしていくという役割があるわけです。
(つづく)


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