27日、福岡市がこども病院人工島移転にともない採用する予定のPFI(民間資金活用による社会資本整備)について、再検討していることが明らかとなった。
こども病院PFI事業については、新病院の建設と維持管理のほか、食堂など周辺業務についてを対象としていた。しかし全国の病院で、PFIを採用して失敗するケースが相次いだ。さらに、不況のなか、数十年の長期間にわたるリスクを背負うことへの民間業者側の反応も心配されていた。こうした事態を受けての見直しと見られる。
なんといっても最大の問題は、当病院の現地建て替え工事費をめぐる水増し問題であり、スーパーゼネコンが手を上げることが難しい状態になっていることだ。
今年1月「こども病院PFIに暗雲 手を上げるゼネコンは?」と題してPFI事業に困難がともなうことを予想していた。ここにきてのPFI見直しに「やっぱり」との声があがりそうだ。
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