ジョイント・コーポレーションおよび同社子会社の(株)ジョイント・レジデンシャル不動産は、5月29日開催の取締役会において、会社更生法を申請することを決議した。負債総額は1,476億円(2社合計で1,680億円)が見込まれる。
同社は1986年9月に設立された総合不動産業者。96年4月から不動産賃貸事業を本格的に開始し、99年11月に東証二部上場、01年3月に東証一部に指定替えした。
その後は不動産流動化事業が主体となったが、近年の不動産市況の悪化から売上高、利益ともに激減。09年3月期は1,195億8,300万円の売上高(前期比▲682億200万円)に対し、経常利益は▲530億8,600万円、▲645億5,500万円と大幅な赤字を計上していた。
昨年9月、オリックスグループへ第三者割当増資を行ない、約100億円の資本増強によって再建を図っていたが、ついに事業継続を断念した。
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