9月の任期切れが迫るなか、衆院解散・総選挙の日程が注目されている。
自民党福岡県連の関係者によれば、投票日は8月30日の線で調整されているという。
「投票率が低ければ良い」という自民党幹部の発言があったが、これは8月の盆を念頭に置いたものだった。この発言に対してはさすがに党内からも反発を食っている。「お盆の暑いときに投票は避けたい」ということで、8月初旬解散・30日投票が濃厚だという。これは事実上の任期満了選挙である。
麻生首相は09年度補正予算が成立した5月29日、「補正予算の関連法案が通らないと、予算執行の面で支障が出る」と述べ、解散・総選挙については関連法案の成立が前提との考えを表明した。政府・与党は、6月3日までの今国会の会期を、60日以上延長する方針で動き出している。8月30日投票は、この流れとも符合する。これで困るのは県内で7名の新人を抱える民主党だ。麻生首相が誕生して約1年。これ以上総選挙が延びれば兵糧攻めに耐え切れない、という苦しい財政事情もある。いっぽう福岡の自民党は、全国的には厳しい選挙情勢の中で、麻生首相をお膝元に抱えるだけに負けられない。
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら