麻生渡福岡県知事が自民党のポスターに登場したことを報じたところ、様々なご意見をいただいた。
問題のポスターは、講演会の告知用として作成されたものであるが、知事と並んで「弁士」として顔写真と名前が記載されているのは古賀誠自民党選対委員長。ポスターが貼られている衆院福岡7区の選出である。これでは、選挙に向けてのポスターとしか見られないだろう。講演会の期日は今年10月となっており、衆院の任期が切れる9月より後に設定されているため、総選挙期間中も堂々と張り続けられることになる。法的には問題がないようだが、首をかしげる有権者が多いのは事実である。寄せられたご意見でもっとも多いのが「知事選の時は県民党を掲げていながら、なぜ特定政党のポスターに登場するのか」というもの。民主党支持者だけでなく、無党派と称する人達は、特にこうした感想を抱いているようだ。千葉県知事になった森田健作氏が選挙期間中「完全無所属」といいながら、実は自民党選挙区支部の支部長だったことが判明、公選法上の虚偽公表といわれたことに近いのかもしれない。
県知事が特定政党・特定政治家のためと思われるポスターに登場するのは極めて異例といわれる。麻生知事が「県民党」の立場を捨て、自民党の応援団になるのか、気になるところではある。