自己資本比率は、企業の基礎体力の有無を表す指数となる。企業の安全性を知る上で、着目されるものだ。自己資本の額にもよるが、この数値が高ければ、焦げ付き、業績悪化等、あらゆるトラブルに対処できる能力があると言える。
昨年調査した福岡県下ゼネコンレポート100社における同比率の平均値は31.2%。
ちなみに、先月破たんした高松組は表向き5.8%(08/3期)とされていたが、その後の調査で実際には1.57%であったことが判明している。いずれにしろ、平均を大きく下回る水準にあることは、以前より懸念されていた。
一概には言えないが、風評の立つ企業の多くは、この自己資本比率をはじめ、財務内容に問題がある。ただ、こんにちの不況下、自己資本の増強は難しいテーマだ。これまで蓄積してきた体力の有無が大きく物を言う状況となっていることは間違いないだろう。
参考
中小企業庁が調査した2008年度の中小企業の平均自己資本比率は28.7%
建設業においては31%(小数点以下は不明)
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