アメリカの自動車ビックスリーの一角、ゼネラル・モーターズ(GM)が破綻した。負債総額は約16兆円。事前にある程度予測がついていたとはいえ、アメリカをシンボリックに表すクライスラーとGMが相次いで破綻したことは各方面に衝撃を与えている。
GMは1908年、デトロイト郊外に馬車製造で成功したウィリアム・デュラントが母体を設立したことに始まる。その後、「キャデラック」や「オークランド(現・ポンティアック)」を買収、1931年から2007年まで実に77年間連続で自動車販売台数世界一を誇った。このような巨大企業の破綻が日本国内の自動車関連企業へ与える影響は少なくない。
GMの破綻より以前、5月1日に同じくビックスリーのクライスラーが破綻した。クライスラーと取引をしていた日本企業は約40社。そのうち、九州を本社にしている企業はなかったが、自動車関連・半導体関連などのエンジニアリング会社で熊本県内に製造拠点を持つ平田機工㈱(本社:東京都品川区戸越3-9-20、代表取締役社長:米田康三氏)の連結子会社・HIRATA Corporation of America(以下、HCA)は売掛金約8.6百万USドルが取立不能または取立遅延になる可能性が出た。
(つづく)
【新田 祐介】
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