昨年の世界的不況の影響を受け、一時停滞していた中国市場だが、早くも回復を見せている。先月29日に福岡市内で開催された「アジアビジネス研究会」にて、中国経済の現在を講演いただいた西南大学商学部の立石揚志教授に、現在勢いのある業界についてお聞きした。立石教授は、「基本的には全般的に勢いがありますよ。あえて挙げるとすれば自動車業界ですかね。中国国内で製造から販売まで活発な活動を見せています。現在の世界マーケットを見まわしても、中国市場が大きなウエイトを占めており、各国のメーカーも中国市場での成否が勝負のカギとなっていますからね」と語る。
1日、奇しくも世界に君臨してきたゼネラル・モーターズ(GM)が事実上破綻。ビッグスリーの一角であるクライスラーもフィアット(イタリア)傘下となり、再生への道を歩み始めた。一旦はアメリカ国営企業となるGM。米政府は早期に支援先を見つけるとしているが、一部ではメリットが多いとされる中国メーカーが支援先として噂されており、今後の中国自動車業界の動向が注目される。
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