八女市町村会館の建設工事が「新築」へと方針転換される過程で、山下設計・九州支社が果たした役割は大きい。昨日報じたように、今年4月9日に山下設計から八女市に提出された文書は、明らかに「新築」に舵を切るための根拠となっていた。
さらに、今回の情報公開請求で入手した、5月1日に同社から八女市に対し提示された文書によれば、この時点(5月1日)では、すでに新築案が決定していたということが明らかとなった。
問題の文書は、「交流センター1(八女市町村会館)」「交流センター2(中央公民館)」の工事に関し、山下設計側から提出された3パターンの新築案概算とそれぞれの工程表(工事スケジュール)、平面図である。記載された3案とも新築案であり、山下設計側からは新たなリファインについての提案はなかったことが証明された。
さらに、このときの文書収受の八女市の決済文書には「A案+1案で検討していく」と書き込まれていた(添付文書赤線部参照)。八女市役所によれば、実はこれが「新築案」が決定した時の証拠となる文書なのだという。「新築案」に向けてひた走る八女市と山下設計の動きが浮き彫りとなってきた。
不可解なのは山下設計の仕事である…。
(つづく)
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