自民党の山本拓衆院議員が総裁選挙の前倒しを求める署名運動をはじめた。総裁任期は3年だが、麻生首相の任期は安部前総裁の残任期間となるため今年の9月30日までとなっている。
山本議員が署名を得るために党所属の国会議員などに送った文書には「次の総理大臣候補」「次の政権公約」を党員参加で決定すべき、と記されており、総選挙を控えたこの時期の総裁選前倒し要求は、事実上の「麻生降ろし」とも見られる。
自民党の規約では、任期満了前に総裁選を実施する前提として、国会議員と47都道府県連代表の過半数の賛同が必要となる。賛同者の動向はつかめていないが、党内では早くも「誰が(山本議員の)後ろにいるのか」と疑心暗鬼が生じている。
【秋月】
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