マンションデベロッパーが金融機関から再三言われることは、最近ではもっぱら「在庫を減らしてください」である。これがいつ「お金借りてください」というセリフに変わるか、デベロッパー各社は心待ちにしているが、今の状況を考えればまだまだ時間がかかりそうだ。
では、福岡県内のマンションの在庫はどれくらいあるのか?昨年の春には4,000戸前後となっていたが、最近は3,200戸前後まで減少してきているようだ。これは確かにデベロッパー各社が在庫圧縮に取り組んだことが大きな要因であるが、新規物件の供給が大幅に減ったことも影響している。
デベロッパー各社も在庫物件が減ってきたことで、新規物件に着手したい意向を持っているところもある。しかし、それには金融機関が融資してくれないことには、土地の仕込みもできない。金融機関自身も決して余裕のある経済状況ではないが、それ以上にデベロッパーは厳しい状況である。ぜひ、金融機関には前向きな姿勢で融資に臨んでいただきたい。
【宮野 秀夫】
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