農林水産省は、6月5日、2008年度のチーズの国内需給量を発表した。
2008年度におけるチーズの国内需給は、総消費量が前年度より大きく減少し、23万8,000トンとなった。また、輸入ナチュラルチーズの総量が大幅に減少したこと、国産ナチュラルチーズの生産量がわずかに増加したことから、チーズの総消費量に占める国産の割合は、前年度から+3.0ポイント上昇したとしている。
国産ナチュラルチーズの生産量は、前年度をわずかに上回る43,082トン(対前年度比+0.3%増)となった。これは、プロセスチーズ原料用が対前年度比▲7.3%と減少したものの、直接消費用が同+10.6%と増加したため。
一方、輸入量は、前年度を大幅に下回る171,382トン(対前年度比▲18.9%減)となった。これは、プロセスチーズの原料用が対前年度比▲11.1%と減少、直接消費用が同▲22.5%と減少したためとしている。
国産プロセスチーズの生産量は、前年度をかなり下回る96,676トン(対前年度比▲10.1%減)、輸入量は、前年度をわずかに上回る8,614トン(対前年度比+2.1%増)となった。
これにより、チーズの国内総消費量は、前年度を大きく下回る237,825トン(対前年度比▲14.8%減)となった。これは、プロセスチーズが同▲9.2%と減少、ナチュラルチーズが同▲18.8%と減少したためとしている。
また、プロセスチーズ原料用のナチュラルチーズの国産割合は、前年度に比べ0.8ポイント上昇し27.9%。チーズ総消費量に占める国産の割合は、前年度から3.0ポイント上昇し、19.4%となった。
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⇒農林水産省/平成20年度チーズの国内需給について
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