最近では、竣工前完売というマンションは非常に少ない。やはり、どうしても完成後に現物を見てから購入するかどうか決めたいという消費者もおり、デベロッパー側も建物完成時点で完売となるような営業計画は立てていない。
そうすると、マンション完成後が販売強化の一つのタイミングになる。しかし、完成したマンションに掲げられた看板は、どこも同じようなキャッチコピーばかり。ほとんどのマンションで「全戸内覧可能 今すぐ入居できます」「3LDK1,800万円~」といった、ありきたりのセリフしか見かけられない。
はたして、これらの謳い文句に消費者が興味をそそられるかどうか。やはり、もっと消費者が「このマンション、見てみようかなあ」と思いたくなるような斬新な看板を掲げるべきであろう。例えば、「ここから見る夏の花火大会は最高です」「今ならハワイ旅行にご招待」「このマンションなら電気代が半分になります」とキャッチコピーはどうだろう。いずれにしてもマンション販売が伸び悩むなか、他社との差別化を徹底的に取り組む必要がある。
【宮野 秀夫】
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら