株式会社の起源については諸説ありますが、法的な観点からみると、『国立銀行条例』(1872年)に基づいて1873年に渋沢栄一によって設立された、「第一国立銀行」と言われています。
この第一国立銀行は、現在の「みずほ銀行」の前身。1878年に日本初の株式取引所として開設された「東京株式取引所」(現在の東京証券取引所)において、その「東京株式取引所」に次いで上場した株式会社としても有名です。
ちなみに、一般会社の法規である『商法』に基づいて最初に設立された株式会社は「日本郵船」(1893年)で、これが実質的に最初の株式会社とも言われています。この「日本郵船」を設立した人物が、三菱財閥の創始者でもある岩崎弥太郎です。
岩崎は幕末期、坂本龍馬の「海援隊」(前身は、日本の株式会社の起源の一つとも言われる「亀山社中」)で経理を担当していました。意外なところで幕末の英雄と関係しているのは実に興味深いところです。岩崎の元上司という意味では、坂本龍馬を「日本の株式会社の父」と呼んでも差し支えないかもしれません。
では、世界最初の株式会社は?
これは世界史の授業で必ずと言っていいほど出てきますので、耳にされたことがある方も多いかもしれません。正解は「オランダ東インド会社」で、設立は1602年です。
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