八女市町村会館建設工事をめぐる疑惑がさらに拡大した。
データマックス取材班は、当初の設計図面と耐震判定をパスした図面を構造設計の専門家に提示。見解を求めたところ、「過剰設計。これなら耐震判定はパスするが、工事は困難をともなう。他にいくらでもやり方がある」との回答を得た。過剰設計となった理由について聞いたところ、推測と断りながら「従来案をつぶすためではないか。つまり『はじめに新築ありき』と思われても仕方がない。この設計では、(構造設計が分かる人間なら)だれでも『ありえない』と答えますよ。第一、これだけ柱を大きく取れば重機が入るかどうかさえ怪しい」
念のため別の設計家に図面を見てもらったところ「何だ、これは」と一笑に付された。
設計図書は、はじめから無理なものだった可能性が出てきた。考えようによっては、入札そのものが不成立になるようなカラクリがあったのではないかとの疑いも生じる。
設計図面自体に疑問が生じたことで、八女市への不信はますます大きくなってきた。三田村八女市長は、この疑問にどう答えるのだろう。
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