吉田宏福岡市長 |
福岡市長選挙が行なわれた2006年と翌07年の「ふくおかFUNクラブ」の光熱水費がともにゼロ、事務所費は06年がわずかに16,000円、07年はゼロとなっていた。同団体が主たる事務所として選管に届け出ているのは、北九州に本社を置く企業の福岡営業所で、光熱水費などについて同企業が肩代わりした形となっている。これが政治資金規正法の禁じる「企業からの寄附」に当たるとして福岡地検に告発状が提出されていた。
9日午後、「ふくおかFUNクラブ」の収支報告書に記された担当者欄の連絡先に電話したところ、市長夫人が対応。あっさりと同団体の収支報告を書いたことを認めた。
4月の定例会見でこの刑事告発について見解を聞かれた吉田市長は「コメントする立場にない」「友人たちが応援しようとやっていたこと。私は私の方として、自分で活動していた」と、他人事と言わんばかりの答弁に終始していた。『友人たちがやっていたこと』としながら、収支報告書の作成を市長夫人が担当していたことで、市長の発言が虚偽だった可能性も出てきた。
【市政取材班】
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