答えは「目白の闇将軍」とも呼ばれた、第64、65代内閣総理大臣の故田中角栄。6月11日は、その田中角栄の代表的な著作でもある「日本列島改造論」(1972年 日本工業新聞社刊 絶版)が発表された日でもあります。現役国会議員の書籍としては異例の、80万部以上を売り上げたベストセラーで、発表の翌月に総理大臣に就任しました。
本書のなかでは、全国の高速交通網(高速道路、新幹線)の整備や地方の工業化、グリーンピア構想など、田中施政のマニフェストが列記されており、以後、自民党政治の礎ともなりました。
しかし、これに基づいた施策は日本を物質面で豊かにした反面、政治利権や地価の高騰、東京一極集中、地方の過疎など、現在の日本に、功罪ともに大きな影響を与えることになりました。
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