山神水道企業団発注の管移設工事をめぐる入札情報漏えい事件で、平原四郎企業長(筑紫野市長)が指名業者の選定に関与したと検察側の冒頭陳述で指摘を受けたことで、未だ同市の動揺が続いている。
平原市長は「記憶が定かでない」と事件の関与を否認しながら、「地場業者育成のために力を注いでいる」と説明。市民や業者に対しての信用回復に余念が無い。だが、地場工事業者は「もうクリーンなイメージの市長の姿は無い」と冷ややかである。
なお、同企業団は10日、競売入札妨害で有罪判決(懲役1年、執行猶予3年)を受けた冨岡幹治工務課長補佐を懲戒免職としている。一連の事件解明が進むにつれて、限りなく灰色に近いと言われる平原市長の事件への関与の実態が白日の下に晒されるだろう。
【道山 憲一】
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