厳しい状況が続く建設業界だが、これを機会に新規事業を立ち上げようとしている会社も存在する。その際、いかなる人材を新規事業分野に投入すべきか?という質問を投げかけられた。
新分野には進出したいが、従来の分野も疎かにはできない。最も優秀な人材を本業に据え、有望株に新分野を開拓させるべきか、それとも逆にすべきか?と悩んでいるようだ。
弊社コンサルタントによると、「本気で開拓に乗り出す段階に至れば、その会社で最も優秀な人間を新分野に割り当て、旧来の事業は有望株に任せるべき」との回答だった。従来の事業にはノウハウがあり、有望株に任せれば鍛錬の場にもなる。他方、新分野の開拓は茨の道。将来の金脈となる可能性が出てきた段階ならば、全精力をつぎ込むに値するし、そうでなければ成功もおぼつかない、というのが理由だ。
大企業とは違い人材に限りのある中小企業では、やはり社長が新分野にどれだけ力を割けるのかがポイントになりそうだ。
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