三鬼商事(株)福岡支店によると、2009年5月末時点での福岡ビジネス地区のオフィスビル空室率は14.34%。前月比0.19ポイント増で、上昇ペースとしては若干緩やかになった。しかし、新築ビルに焦点を当てると、63.59%→71.44%、7.85ポイント増と上昇幅は大きい。逆に、既存ビルの空室率はわずかな上昇でおさまっている。これは倒産件数が減っていることも要因の一つと考えられる。
景気回復については、依然として先行き不透明感が拭えない状況が続く。新築ビルの空室率がこのまま上がり続けるか、それとも入居が進み好転するか。同数値の変化が、今後の景気の良し悪しを判断する上で、大きな目安となってくることは間違いない。
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