1963年6月16日、旧ソ連の宇宙船・ボストーク6号に搭乗したワレンチナ・テレシコワです。また、軍人以外から選ばれた初の宇宙飛行士でもありました。
彼女の有名なエピソードとしては、初めて宇宙で発した「私はカモメ」という一言があります。これは彼女の感想ではなく、彼女のコールサインがカモメ(ロシア語ではチャイカ)だったためですが、ロシアの文豪・チェーホフの戯曲「かもめ」で頻繁に登場するセリフだったため、インパクトがあったのではないでしょうか。
現在、宇宙飛行の体験者数は約450名ですが、そのうち女性は40名あまり。今でこそ「男女平等」が当たり前ですが、当時の政治的、科学的な思惑があったにせよ、ユーリ・ガガーリンの人類初の宇宙飛行からわずか2年後に宇宙へ到達したテレシコワの偉業は激賞に値します。
ちなみに日本初の女性宇宙飛行士は、94年と98年にスペースシャトルに乗り込んだ向井千秋氏です。
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