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特別取材

日本を変えたいという一心 地域主権型の道州制に向けて(1)
特別取材
2009年6月19日 12:59

エヌビーエス(株) 代表取締役 石橋 一海 氏
地域主権型道州制国民協議会 九州地区本部長
エヌビーエス(株) 代表取締役 石橋 一海 氏

「増税をしない国家運営」「地域の産官学住による経済活性化」「地域住民主権による元気な社会」を実現するために結成された、地域主権型道州制国民協議会。その九州地区本部長であり、エヌビーエス㈱代表取締役の石橋一海氏に、現在の日本政治に対する想いを語っていただいた。

「地方分権」はまやかし

 ―全国民参加型の「地域主権型道州制国民協議会」を立ち上げられ、九州地区本部に就任されたということですが、その経緯を聞かせてください。

 石橋 当社内に事務所を本格的に開いたのは今年6月からです。PHPグループ代表の江口克彦さんが道州制について話されているのを聞き、官僚を打破するには地域主権しかないなと感じました。

 ちなみに、「地方分権」というのはまやかしの言葉です。中央集権の対概念ですから。江口さんが言うところの「地域主権」という言い方をしないといけません。

 ―道州制という夢を官僚が見させているという意見もあります。

 石橋 たしかに、ガス抜きのためにそうしている面もあるでしょう。ただ、江口さんは松下幸之助さんの意思を継いで、日本を良い国にしたいとおっしゃっていました。

 私がもし政治家で、私が切腹すれば日本が助かるというのなら、そうします。しかし、今の日本にそれだけの覚悟を持った政治家がどれだけいるのかというと、大きな疑問です。明治維新のときに政治家が命がけでいろいろと成し遂げてきたのに比べたら、今の政治家もそろそろ命がけでやらなければ、日本はダメになるでしょう。

 ―官僚支配ひとつとってみてもそうですね。

 石橋 たとえば、私はもともと電気工事を手掛けていましたが、電気工事士は国家試験を1回通ればその資格が一生使えたわけです。それが後に、「技術の進歩が著しいから」という理由で5年に1回の更新制になりました。それだけならともかく、今度は電圧によって一種と二種を分けました。講習料を払って講演するのが経済産業省のOBで、受験センターも大半がOBです。官僚としては国家資格が多い方がいいわけです。

 ―たしかに、建築士にしてもそういう感じです。

 石橋 こういう行政なり政治が、日本経済をマイナス成長にしてしまったのではないでしょうか。構造設計にしても、偽装した場合の罪を重くするなど、やり方はいろいろあるはずです。
 結局、現場の声を汲み上げないままに法律をつくってくるわけで、しかも立法に関わる官僚や政治家、大学教授などは、大半が実業を知らない人たちです。そういう人たちが法規制をしてくるわけです。やはり、官僚打破は地域主権型しかないだろうと思います。

【大根田康介】

「変えよう日本!道州制で日本の夜明けを語る」
地域主権型道州制国民協議会・九州地区本部では、特別講師として元内閣府特命担当大臣の渡辺喜美衆議院議員と、元内閣総理大臣秘書官の江田けんじ衆議院議員の両氏を迎え、『変えよう日本!道州制で日本の夜明けを語る』を開催。
□ 日 時 7月2日(木) 開場17:30 開演18:00
□ 場 所 都久志会館(福岡市中央区天神4-8-10)
□ 料 金 一般:3,000円 会員:1,000円 ※全席自由

<お問い合わせ>
地域主権型道州制国民協議会 九州地区本部
TEL:092-263-8812
URL:http://www.dousyusei-fukuoka.com/

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