ロシア(ソ連邦)の冬将軍のため、両者は敗北への道を歩むことになりました。奇しくも6月22日は、ナポレオン1世率いるフランス帝国のロシア帝国への侵攻(ロシア戦役・1812年)とヒトラー率いるナチス・ドイツのバルバロッサ作戦(第二次世界大戦ヨーロッパ東部戦線・1941年)の開始日です。
フランス帝国、ナチス・ドイツとともに、厳しい冬が訪れる前に侵略を終決させる目論見で、ロシア側の準備が整わないうちに攻撃を開始しました。しかし、ロシアの広大な領土自体が『空間要塞』として機能し、さらにそれを生かした焦土作戦が展開されました。そのうちに、厳しいロシアの冬が到来し、移動や兵站に大きな支障をきたした侵攻軍は、行くも地獄、戻るも地獄という惨状に見舞われました。
戦争がいかに愚かな行為で、平和がいかに尊いかを示す数多い事例の一つであると同時に、自然における人間の無力さを教訓としています。
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