福岡市議会の6月定例会が、最終日の23日になって紛糾した。同日、川口浩議長の辞意を受けて開かれた会派の代表者会議では、自民党の人事手法に他会派からの批判が続出。話がまとまらず、本会議を開くことができないまま日をまたいでしまった。
本来4年の任期である福岡市議会の議長は、2年で交代することが慣例となっており、「ポストのたらい回し」、「議会の権威失墜を招く」などと批判されてきた。今回はこれに加え、新議長に推された光安市議が第3委員会の委員長に就任してわずか1か月ということで、自民党の人事手法に反発が強まっていた。
議長人事をめぐっては、川口議長の続投との見方もあったが、自民内の調整で光安力氏を後継にすることで固まっていた。
批判を受けた自民党側は、光安市議が辞任し空白となる第3委員長のポストに後任を充てないことと、自民党市議団の新会長となる小畠久弥市議が議会運営委員長の辞意を撤回し、継続して務めることなどで事態収拾を図った。
結局、会期を延長し、24日午前1時50分から本会議を開催。一般会計補正予算案などを処理した後、光安力市議の議長就任にこぎつけた。未明まで続いた議会だが、市民のための紛糾ではなく、人事をめぐるドタバタ劇に終始したことで、改めて批判の声があがりそうだ。
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