不況の浸透で施主のモラル・ハザードがひどい。許されない。A設計事務所は、ある飲食ビルを企画した。立ち上げ時のヤクザとのトラブルを処理して、ようやく着工し竣工までこぎ着けた。
ある日、A事務所に施主がやってきて「テナントがつかないので、金融機関から融資が下りない。だから設計料が払えない。払える日が定まらないから待ってくれ!!」と一方的に債務返済ストップを申し渡された。A社の所長は顔面蒼白になった。この案件以外にA社は設計料の未収物件が3件もあるそうだ。
友人・知人の同業者も同じく、支払いをストップされるトラブルを数多く抱えているそうだ。施主の信用調査を十分に行わないと、設計事務所も潰れることになる。
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