高齢化社会を迎えた日本。医療費の増加は、頭の痛い問題の一つである。先日、福岡県内でニ代目として病院を経営する医師と話をした。すると、病院経営の難しさを赤裸々に語ってくれた。「病院も本当に厳しい時代です。例えば、胃カメラをやるとして、いくら利益があると思いますか?胃カメラのマシン自体は数百万円もしますが、利益は二万弱です。胃カメラのマシンの購入代を稼ぐのに、いったい何人の患者さんを診療しないといけませんか?幸い、うちは先代からのお付き合いで、うちを選んで頂ける患者さんがおられるので、助かりますが」
病院経営といえば、一昔前は儲かって仕方がなかったかもしれないが、今はその面影はなく、生き残りをかけたサバイバルとなっている。