福岡県住宅供給公社発注の(仮称)クラシオン大橋建設工事にかかわるJV(共同企業体)の手形が不渡りとなったことで、ちょっとした話題になっている。
当該物件は、福岡市大橋3丁目に建設された県住宅供給公社発注のマンションで、09年3月に竣工したもの。JVには破綻した高松組のほか、旭工務店、井口工務店、九州大電設備、大橋エアシステムが名を連ねていた。
今回不渡りとなった手形はこの特定JVによるもので、6月22日が支払日となっていたが、JV幹事企業の高松組が破綻したことにより、支払いにトラブルが起きたものと考えられる。
もちろん、不渡りになったとはいえ、下請企業、専門工事会社が支払いを受けられないわけではない。共同施工方式のJVは民法上の組合の性質をもつとされ、JVが負う債務につき、構成各社は連帯債務を負わなければならない、とするのが判例だからだ。
従って、債権者は全額の支払いを受けられることが原則となる。
【五島】
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